「ゾス!」という大きな掛け声とともに、一日が始まります。
都内・池袋に拠点を構えるベンチャー企業「グローバルパートナーズ」では、
全社員が声を張り上げて社訓を唱和する朝礼が日常の光景です。
令和の時代においては珍しい、どこか昭和の熱血企業文化を色濃く残す
この会社は、SNS上でたびたび議論の的となっています。
「ブラック企業ではないか」「時代錯誤だ」といった批判の声が上がる一方で、
「ここで自分を変えたい」「本気で成長できそう」といった理由から、
あえて門を叩く若者も後を絶ちません。
そんな環境の中で働く一人の新入社員、伊藤さん(22)にスポットを当て、
その1年を追いました。
この記事でわかること
・売上ゼロの新入社員
・売上ゼロの新入社員が見つけた
・売上ゼロの新入社員が見つけた働く意味
1,売上ゼロの新入社員?
ゾス飲みの次の日、伊藤さんは少しずつ行動を変え始めました。
朝礼ではこれまでよりも大きな声を出すことを意識し、同期に対して
自分から話しかけるようになりました。
営業先でも、商品の説明だけでなく、雑談を交えて相手との距離を
縮めようと試みます。
しかし、すぐに結果が出るわけではありません。
むしろ、空回りしてしまい、余計に自信を失う場面もあったのでした。
それでも、変化は確実に起きていました。
周囲の社員たちは、そんな伊藤さんの姿を見逃してはいませんでした。
「最近、声出てるじゃん」「いい感じだぞ」といった言葉が少しずつ
増えていきます。
これまで厳しい言葉ばかりだった上司からも、「続けろ」という一言が
かけられました。
その言葉は短いながらも、伊藤さんにとっては大きな支えとなったのです。
2,売上ゼロの新入社員が見つけた?
数カ月後、ついに転機が訪れます。
ある顧客との商談で、伊藤さんは初めて契約を勝ち取ったのです。
それは決して大きな案件ではなかったが、彼にとっては“ゼロ”を脱する
大きな一歩でした。
朝礼で名前が呼ばれ、全員の前で称賛されます。
拍手とともに「ゾス!」という掛け声が響く中、伊藤さんはこれまでの
苦しさが報われたような感覚を覚えました。
その後も順調とは言えないまでも、伊藤さんは少しずつ結果を積み重ねていきます。
何より変わったのは、仕事に対する姿勢でした。
以前は「怒られないように」と考えていたのが、「どうすれば成果を出せるか」と
主体的に考えるようになっていったのです。
厳しい環境の中で逃げずに向き合った経験が、彼自身の内面を大きく
変えていったのだと思われます。
3,売上ゼロの新入社員が見つけた“働く意味”とは?
グローバルパートナーズという会社は、確かに現代の一般的な価値観から見れば
“異質”な存在かもしれません。
厳しい指導、大きな声での朝礼、濃密な人間関係――それらは「今どきではない」
と批判される要素でもあります。
しかし、その一方で、そこでしか得られない成長や達成感があるのも事実です。
伊藤さんの1年は、決して華やかな成功物語ではありません。
むしろ、失敗と葛藤の連続でした。
それでも彼は、その環境から逃げず、自分なりに向き合い続けました。
その結果として得た小さな成功体験が、やがて大きな自信へと
つながっていくのです。
4,おわりに
令和の時代において、「働く意味」は人それぞれになっています。
効率や働きやすさを重視する選択もあれば、あえて厳しい環境に身を置き、
自分を鍛える道を選ぶ人もいます。
どちらが正しいということではありません。
ただ一つ言えるのは、自分が納得できる場所で、自分なりの成長を
実感できるかどうかが重要だということです。
「ゾス」と叫ぶ日々の中で、伊藤さんが見つけたもの――それは、
単なる営業スキルではなく、「逃げずに挑戦する力」だったのかもしれないです。
その力こそが、これからの彼の人生を支えていくのだろうと思われます。

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